衛生状態最悪。いつも汚い家で育った私たち〜信仰の傍ら育ち!母と教団とその他な私たち〜

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いつも汚いわが家とイライラする母

母は家事の中でも掃除と片付けが苦手です。
その上毎日仕事を掛け持ちして働き、休みの日は教団のイベントに参加していたため、片付けに充てる時間もありませんでした。
散らかった部屋で育った私たちも、汚い部屋に慣れていた為に片付けようともしません。

そのため子どもの頃の我が家はいつも散らかっていました。

プリントで埋め尽くさる勉強机、食べられない食品があふれる冷蔵庫、汚くて使えないリビング…。

6畳の和室に私たち姉妹の勉強机が置いてありました。
しかし、机の上は常に学年が上がるにつれて増えていく教材やプリント類で埋め尽くされていました。
勉強机の引き出しの中、机の上にも山になって物が積まれています。
勉強机の周囲も机から落ちたプリントや小物類で散らかっていました。
見兼ねた祖母が年に数回、わが家に来て勉強机の片付けを手伝ってくれますが、丸一日一緒に片付けても片付けきらない状態でした。

お金がなく食べるものもないと言っているはずなのに、冷蔵庫も冷凍庫もいつもパンパンになっていました。
そのほとんどは賞味期限が切れた食品や腐った野菜、何が入っているのかわからない瓶詰めやビニール袋などです。
調味料を入れるポケットはベタベタ、野菜室も腐った野菜の水やカピカピになった野菜の皮で汚れています。大分ましにはなりましたが、現在も母が住む妹のマンションの冷蔵庫はこれに近い状態です。


いつもは家庭のことに無関心な父が、たまに家に帰ってきた日に家の中が汚すぎることに文句を言っていたのを覚えています。

我が家は3LDKでしたが、リビングは大きなダイニングテーブルが占拠していました。
しかし、テーブルは使いかけの調味料や汚い食器などの物があふれ、何か分からない汚れでベタベタ。
とてもそこで食事を食べられる状態ではなくなり、その内リビングはキッチン以外使わなくなりました。

残りは1部屋は大きなベッドの置いてある父の部屋。
そして私たちの勉強机とピアノが置いてある和室が1部屋と、これまた無駄に大きなタンスが3つも置かれているメインの生活スペースが1部屋でした。

父以外は主にメインスペースで生活をしていました。
食事も眠るのも遊ぶのもその部屋なので、基本的に物が多く散らかっています。

突然始まる突然終わる母の強制片付けタイム。

母はいつも仕事で忙しく、部屋の片付けは全くと言っていいほどやっていませんでした。
しかし、仕事から帰ってきた夜など、ある時急に片付けスイッチが入ります。
そして私たちが他の事をやっていても、強制的に片付けさせようと声を荒げます。
部屋が汚くてイライラするのか、仕事で疲れているのか、いつも怒っていました。
自分の物は無視して、「これ要らないの!?」「これは!?」と、私たちの物をつつきだします。

こうなると母の怒りを止められず、母が満足するまで付き合わないと夕ご飯も作ってもらえません。
私たちは母の機嫌を伺いながら片付けを始めます。ここで機嫌を直すことができなければ、しばらく母から冷たくあしらわれたり無視されるからです。

そしてしばらくすると、母は満足するのか片付け終わる前に他の事をやり出します。
母の機嫌によりこの“成果の出ない片付けイベント“は時折発生していました。

しかし、家族揃って物が捨てられないので、片付けても片付けも結局すぐに部屋が散らかります。
こうなると必要な物が必要な時に見つからず、夏休みの最終日はいつも学用品がなくて、泣きながら探し回っていました。

ゴキブリも大繁殖する衛生状態

家の中は衛生的にも最悪で、教団からもらってきたゴキブリが繁殖しだすまで時間はかかりませんでした。一度繁殖しだすと一気に増えて行くゴキブリ達。
教団の教えで殺虫剤が使えないため、増え出すともう止まりません。
部屋のあちこちでゴキブリを見つけ、そのフンも棚の中や食器など、至るところに落ちていました。
その為我が家では食器は使う前に一度洗うルールとなっていました。(そもそも我が家では流しに入ったままの汚れた食器が溜まっているので、使う直前に食器洗いをするのですが…。)

ゴキブリは友達を家に呼ぶ場合に厄介です。
大抵「ゴキブリがいる!」と友達に大騒ぎされます。
我が家に繁殖したのは小さいタイプのゴキブリ2種類でしたが、黒っぽくて目立つのかよく友達に見つけられていました。
そうなると『怖いゴキブリを退治して欲しい友達VS教団の教えでゴキブリを殺せない私たち』で、いつもこの状況に困っていました。
その時私が使う技は、“慌てたフリをして時間を稼ぎその間にゴキブリに逃げてもらう“です。

その後も我が家でのゴキブリとの戦いは長く続くことになっていきます。

片付けられない汚家育ちが大人になって困ったこと

私、るまむは就職と同時に実家を出て現在の夫と同棲を始めました。
同棲後最初に喧嘩したのは食器洗いをいつやるか、でした。食べてすぐ洗いたい夫と翌日に回そうとする私。自分の家での話をすると驚かれた記憶があります。


夫と暮らしてもう10年ほどになりますが、未だに片付けができないことで呆れられています。
もっと汚い環境で育ったからか、部屋が汚くても汚いことに気がつかないのです。
捨てることも苦手なので自分の物も子どもの物もどんどん増えていってしまいます。
そしていざ片付けようとすると、頭の中がぐちゃぐちゃになり何から手をつければいいのか分からない状態になるのです。
未だに困っていますが、1日10分でも片付ける時間を確保し、できるだけ大きな物や行き先の分かりやすい物から片付けるようにして、少しずつ克服している最中です。

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