
こんにちは。3年後の“一人で勝手にサイドFIRE計画”を企てている2児のワーママるまむです。
るまむ家は現在、2人の子どもを持つ共働き夫婦なのですが、妻るまむは夫に内緒で1人セミリタイアを目指しています。
わが家は夫婦完全別財布・別資産なので、家族でFIREというよりは、若干支出が多い実家暮らしの社会人がFIREを目指す感覚に近いです。
るまむ自身、大学卒業後はずっと正社員として働いていたので、正社員を辞めるということにはかなりの恐怖を伴います。将来の見通しがつくように、しっかりと試算してみたいと思います。
妻だけ3年後のサイドFIREを目指す理由〜小1の壁に備えて〜
るまむには現在0歳3歳の2人の子どもがいます。
今は正社員で育休中ですが、私の仕事は夜勤専従看護師。保育園のうちは夫の送り迎えで対応できていますが、小学校に上がるとなると夫婦どちらかが学童の時間の関係上、働き方を見直さなければなりません。
この、いわゆる“小1の壁”問題を解決するため、妻であるるまむは一人でサイドFIREを目指すことにしました。
3年という期間は、子どもが小学校に上がるまでのタイムリミットです。
長男3歳(年少)
次男0歳
長男4歳
次男1歳(保育園入園)
長男5歳
次男2歳
長男6歳(小学校入学)
次男3歳(年少)
今現在は次男の育休中です。次男が1歳になる2022年冬の復帰は保育園の入園が難しいので、2023年4月の復帰を目指します。そこから長男が小学校に入学するまでの就業期間は丸2年しかありません。
私るまむが、他のサイドFIRE計画者と違う点は、仕事を辞めるべき年がはっきりと決まっている点です。

正社員で働ける期間は丸2年…。時間が無さすぎる!
夫だけの給料でやっていければ何も問題はないのですが、るまむの個人支出や子どもの教育資金の準備まで賄えるほど、るまむ夫は高給取りではありません。
今後も妻るまむ側の生活費支出や教育資金の積み立てが必要となることから、正社員退職後も投資収入+労働収入で無理やりサイドFIREを目指す!という方向性となりました。

でもそれって結局、小一の壁をきっかけに妻が正社員からパートになるってだけのことじゃないの?
財布を一緒にしている夫婦同一家計なら普通のことなのかもしれません。
しかしるまむ家は夫婦別財布+完全別資産で、個人資産と捉えている部分が多いため、退職後も妻個人の支出が続きます。
退職後のマネープランをしっかり考えておかないと、大変なことになるのはるまむ自身なのです。
子どもがいるサイドFIRE計画の詳細を考える
具体的な計画を考えてみたいと思います。まずはるまむ家の基本スペックをご紹介。
・るまむ→30代。夜勤専従看護師。年収500万円弱。母子家庭出身。
・るまむ夫→30代。サービス業。年収400万円弱。実家は裕福。
・0、3歳の子ども2人+犬1匹の4人と1匹家族。
・家は中古戸建てを購入済み。ローンなし。双方の両親から離れた田舎に移住中。
・普通車2台保有(夫婦それぞれの個人資産として管理)
家のローンは無いのですが、車が一人一台必須になってくる田舎生活です。
車は夫婦それぞれの個人資産と考えているので、購入から維持費用までFIRE後も自分で払っていく必要があります。
また、3年後には8歳になっている愛犬も、るまむが結婚前から飼っているので全ての費用を負担しています。ペット保険やワクチン、ノミダニ薬などはなかなか大きな出費となります。
↓るまむのサイドFIREイメージ

本当は完全FIREを目指したいのですが、時間も資金も足りません。また、これから子どもにお金がかかるため、資産を崩して生活するのはリスクが高いです。
そのため、子どもの学校生活が少し落ち着いてきた頃を見計らってバイトやパートで労働収入を稼ぎ、毎月発生する生活費支出はそこから賄うこととします。
子どもの教育資金は生活費支出に含めて貯蓄をし、投資資金は現在の資金+あと2年間の正社員期間に貯められた分だけ充てます。退職後は投資資金の追加は出さず、複利運用だけで資産を増やしていきます。
過去の支出から、FIRE後の毎月の必要金額を計算
毎月の家庭費
るまむ家では家庭費折半制をとっています。なので、サイドFIRE後も家庭費の何割かは支出しなければなりません。今現在の家庭費支出を参考にし、3年後の家庭費の予想を立ててみます。
項目 | 金額 |
---|---|
食費(外食費含む) | 35,000円 |
雑費 | 10,000円 |
光熱費 | 20,000円 |
教育費(保育料含む) | 20,000円 |
教育資金貯蓄 | 25,000円 |
合計 | 110,000円 |
男の子2人なので3年後の食費が足りるのかが心配ですが…。夫婦ともによく食べるわが家の現在の食費を少し増額しています。るまむ家のふるさと納税は毎年お米一択です!
3年後は次男も保育無償化の対象となるので、小学生となった長男と合わせて教育費として月々2万円を計上。
教育資金の貯蓄は、児童手当と合わせて子ども達の大学費用と考えています。
この他レジャー費なんかは個人支出(特別費)として考えているので、ここでは計上していません。(夫がいない時に子連れで遊びに行く費用は個人持ちです)
完全折半にすると毎月55,000円、2割負担だとしても22,000円は家庭費として出ていく計算になりますね。恐らくるまむが仕事を辞めると、育休中と同じ夫:妻=8:2の家庭費折半となります。
実家暮らしで家にお金を入れている、と考えると少し安いくらいの金額なのでしょうか?
毎月の個人出費
項目 | 金額 |
---|---|
生命保険 | 20,000円 |
iDeCo | 10,000円 |
通信費(スマホ代込) | 5,500円 |
流動費(平均) | 40,000円 |
合計 | 75,500円 |
毎月決まった個人出費はこれくらいです。生命保険は老後の貯蓄としての若い頃に入ったドル建ての終身保険です。流動費には個人使用の服や化粧品、車のガソリン代なんかが入ります。また、月1回実家に帰省する際の費用も入ってきます。
毎年の特別費(個人持ち分)
項目 | 金額 |
---|---|
車費用 (車検、保険、税金含む) | 135,000円 |
イベント費 | 100,000円 |
レジャー費 | 100,000円 |
ペット費 | 60,000円 |
その他&予備費 | 105,000円 |
合計 | 500,000円 |
毎月発生しない費用は特別費として年間で予算を組みます。家族としての特別費は組んでいないので、あくまで妻るまむ側だけで支出する分の特別費です。
車の維持費が高いですね…。2年に1回の車検代を÷2にして毎年計上しています。ガソリン代は含んでいません。軽自動車への乗り換えも検討しましたが、実家に帰ると車出しがるまむなので定員オーバーになってしまいます。
ペット代は今までのデータから、餌代やおやつ代とは別に60,000円としました。しかし年齢が上がっていくにつれて、保険や医療費が高くなるのは人間も犬も一緒。3年後はこれでは全然足りていないのかもしれません。
これで支出のデータが揃いました。
家庭費→22,000円(2割負担で計算)、個人出費→75,500円、特別費→42,000円(年間予算を月割)合わせて月139,500円の支出です。
税金のことも考えると、子どもの学校の時間にバイトで稼ぐにはややキツい金額です。
支出を削ることも検討してみます。
項目 | 金額 |
---|---|
通信費(スマホ代込) | 5,500円 |
流動費(平均) | 40,000円 |
合計 |
生命保険は税制控除の恩恵が受けられなくなるならば、解約検討です。セミリタイア時に解約すると元本割れしてしまいますが、無理をしてまで続けるものでもないと思います。解約一時金は貯金にまわします。
iDeCoも資金に余裕ができたら再スタートすればいいので、こちらも一旦ストップ。
これで月30,000円の支出が減り、毎月の生活費支出は合計で109,500円となりました。
毎月の必要資金→約110,000円
金額は下がりましたが、空き時間のバイトでの労働収入だけではやや厳しいです。
計画を変更し、生活支出の一部を投資利益からも賄うプランを考えてみます。
↓変更後の計画イメージ

労働収入だけでなく、投資からでた利益も生活費の支出に使っていきます。あくまで利益からの出金なので、投資元本は減らさない方向です。
セミリタイア後の投資利益で得られる収入を計算する
るまむは主に自動売買ETF、FXで投資をしています。一定の水準まで値上がりしたら、こまめに利益を確定していく設定にしているので、毎月ある程度の利益は見込めます。
↓今現在のるまむの個人資産です。子どもの教育資金はここには入っていません。

投資資金は元本+確定利益の金額です。主に自動売買ETF・FXで運用しているので、常に一定額の評価損が生じていますが、ここには含めていません。
過去3年のデータから、低めに見積もっても月利1%、年利12%の利益は見込めます。
さらにるまむにはあと1年間の育児休暇期間と、2年間の正社員期間があります。
育児休暇期間は投資資金は増やさない予定なので、利益分だけ投資資金に追加していきます。
さらに後2年の正社員期間に投資資金を追加し、2025年4月から800万円の運用をしていくとします。
長男3歳(年少) ↓元本そのまま
次男0歳
長男4歳 ↓元本+100万
次男1歳(保育園入園)
長男5歳 ↓元本+100万
次男2歳
長男6歳(小学校入学)↓元本そのまま
次男3歳(年少)
年利12%で運用、利益から約20%の税金も払うと考えて、年利9.6%で運用していくとします。
800万円で運用スタートなので初年度から約77万円の利益は見込めます。その後は増えた利益から自動売買の追加設定を行えば、元本を追加しなくても資産は増える計算になります。複利効果ってやつですね!
年利12%をキープし続けられたら、教育資金や老後資金は何とかなりそうです。
投資利益から毎月いくら出金していくか考える
先程るまむはサイドFIRE計画を一部変更し、投資利益からも生活費支出の一部を賄っていくことにしました。
しかし、利益を全額使ってしまっては、投資資金は800万円のままです。
将来のことを考えたら少しずつでも利益は残して運用に回していく必要があります。

ここで、毎月の利益から3万円ずつ出金し、残りを運用に回すというプランを考えてみます。
毎月の生活費支出11万円から3万円が減るので、労働で稼ぐ必要金額は8万円と、現実的な金額になります。
もしも800万円の投資資金で、利益から月々3万円、年間36万円出金しながら運用を続けていったらどうなるのでしょうか?
↓年利12%の課税後9.6%で運用。毎年利益から36万円ずつ出金した場合の資産推移。
年 | 投資元本 | 課税後利益 | 元本追加分 |
---|---|---|---|
2025 | 8,000,000 | 768,000 | 408,000 |
2026 | 8,408,000 | 807,168 | 447,168 |
2027 | 8,855,168 | 850,096 | 490,096 |
2028 | 9,345,264 | 897,145 | 537,145 |
2029 | 9,882,409 | 948,711 | 588,711 |
2030 | 10,471,120 | 1,005,227 | 645,227 |
2031 | 11,116,347 | 1,067,169 | 707,169 |
2032 | 11,823,516 | 1,135,057 | 775,057 |
2033 | 12,598,573 | 1,209,463 | 849,463 |
2034 | 13,448,036 | 1,291,011 | 931,011 |
2035 | 14,379,047 | 1,380,388 | 1,020,388 |
2036 | 15,399,435 | 1,478,345 | 1,118,345 |
2037 | 16,517,780 | 1,585,706 | 1,225,706 |
一応の目安を投資資金1000万円とすると、達成するのは2030年4月となります。その頃長男は小学校6年生ですね。
さらに月日を進めてみていくと、長男が大学生になる2037年4月には投資資金1600万円を超えています。
それから教育費のピークが来ると考えても、妻であるるまむ側の個人資産の増え方としては、いいペースではないかと思います。
投資だけでも年間利益が150万円を超えてくるので、子どもの教育資金積み立て分と合わせれば学費もなんとかなりそうです。

毎月の運用利益から5万円ずつ出金していくプランも試算してみます。
毎月3万円ずつ出金していくプランでは、労働収入で月に8万円は稼ぐ必要がありました。もしも思った以上に時間が取れず、月の労働収入が8万円に届かない場合は投資利益からさらに出金していく必要があります。毎月5万円出金する場合、労働収入は月6万円で済みます。
↓月3万円出金した場合と月5万円出金した場合の資産推移を比較してみました。

月5万円ずつ出金した場合、投資資金が1000万円を超えるのは2034年、長男高校入学の時です。
ちょっと時間はかかりますが、年利12%で回せれば初年度から毎月5万円使っていっても投資資金は増えていく計算になります。どうしても生活に余裕がない時はこちらに切り替えるのもありですね。
果たして3年後のサイドFIRE達成はできるのか!?
試算の結果は投資資金を12%で運用し続け、利益から月々3万円〜5万円の出金+月8万円程度の労働収入を得れば、今のるまむの資産状況でもなんとか可能ということになりました。
しかし、予定外の支出や投資結果が期待値以下だった場合は子どもがいる以上どうしようもありません。

どうしようもなくなったら、家族のためにも死ぬ気で働きます!
とりあえず今は、現在の投資資金&運用成績を維持し続けて1年後の育休復帰に備えることにします。